虎視眈々

アラフォーサラリーマンが死ぬときに後悔しない人生にすることを決意し、今後の飛躍を虎視眈々と狙うブログです。

上司の仕事はさばくことではなくて、・・・。


新年度も2ヶ月弱過ぎました。
新たな部署、新たな上司の下でやる気に満ちてスタートを切ったものの、
上司の仕事の進め方や考え方が解ってきて、既に諦めモードになっている人もいるのではないでしょうか。

パワハラやセクハラ、ゴマすり、仕事丸投げなど色んなパターンの上司がありますが、
今回は面と向かって責め辛いけど現場の活力を必ずそぎ落とす、お友達上司について考察したいと思います。

なお、お友達上司とは僕の造語です。
定義は、部下とお友達のように同じ目線や仕事をやることを望み、
本来行うべき新たな企画、経営層との折衝、無駄業務の削減には着手せず一人の担当者として、
部下の業務を受け持つタイプの上司です。

こういった上司は、部下の仕事を手伝ってくれている様に見えるので、一見優しく見えます。
ところが、部下と仕事を共有していることを理由に本来やるべき業務、つまり
前年度よりも新たな付加価値を生み出すための業務には着していません。

一般的に企業は前年度よりも何らかの成長する目標をたてます。
外的な要因によりやむなく売上や利益が下がった目標を設定する場合もありますが、
その中においても本来受けるべき外的な影響を緩和する為、経費削減や業務効率化を
目標にたてます。
つまり、前年度より何かは進歩していなくてはならないのです。

お友達上司も自分が課せられている役割は解っています。
でも、その為の業務に着手できません。
理由は色々です。能力がない。自信がない。失敗が怖い。実は全ての仕事にやる気がない。

ただ、僕がみるところ、失敗が怖い、というのが一番の理由でしょう。
能力なんて人間それほど変わらないものですし部署でとりわけ優秀な人間に知恵やスキルを借りれば能力は補えます。
自信がないといっても、日本人の多くはそんなに自信満々ではないでしょう。
全ての仕事にやる気がないなら、部下と同じ業務もしないでしょう。

新たなことに着手するとどうしても失敗するリスクはつきまといます。
グリコのキャラメルにおもちゃがついていることくらい当たり前です。
でも、お友達上司は怖いんです。失敗して、部下から嘲笑されることが、役員から失望されることが。
そんなの誰も気にしていないんですけどね。
彼は、優しい振る舞いで部下の関心を引き、忙しいそぶりを見せて上司の評価を得ようとします。
しかし、期末が近付くと期待されていることが何もできていないため、突然焦り出します。
そして、部下に能力を超える企画や業務改善の指示を行い、過度な負担を課された部下の指示を失います。
初めのころの優しさどこいった~、と部下から言われ出します。
バタバタで体裁を取り繕っても結果は残らないため役員の評価も得られません。

最終的に誰も得をしてないんですね。本人、部下、役員のまさに三方一両損

管理職の行うべきは、組織の仕事をさばくことではないんです。
不要な仕事を減らし、新たな付加価値の為の仕事を作ること。
そして、失敗したらU字工事のように、「ごめんねごめんね~。」って謝るだけなんですよね。